愛するコロ君へ


三国に生まれ一週間程で母親から離れ、母親の愛情も何も分からないうちに我が家に引きとられて8年5ヶ月、あまりにも早く急な死に方だったので、どうしてやる事も出来ず、ただ見守るだけで、なんともあわれで悔やまれる。許してねコロ君!!

「やっと目が開いた程度の、こんな子犬を育てる事が出来るの、知らんよ誰が面倒見るの」と、もらって来た息子に言った事を思い出します。毎日牛乳を飲ませ、一緒に幾晩も段ボール箱に入れて、寝た事を思い出します。体は20sもある大きな秋田犬でありながら、甘えん坊で気が小さく風、雷、笛の声などには大変敏感で、とても怖がりで、気がくるった様に泣きさけび、助けを求めていた様に思われた。

犬なりに、まだまだ、あたたかい家庭に長く生きていたかったろうに残念無念と思っていたに、ちがいない。8年間の短い、はかない運命、最後をみんなが見とどけてやれてよかったと思う。

初7日家族みんなで遺骨と写真に面会、実家(三国)にはまだ母親も兄弟も生きているそうだがコロ君、ここに来て幸せだったかね!! 『私達に沢山の思い出を作ってくれてありがとう。天国で安らかにね。』


越前町 笠原家