昨年中はひとかたならぬご厚誼にあずかりまして深く感謝申し上げます。
2017年も、どうぞ宜しくお願い致します。
さて、今年最初の話題はこちらです。
以前の正月に、あるご家族の新聞投稿に出された内容が、インターネット上で「涙が止まりませんでした」「実家の猫を思い出しました」等の感動された声が寄せられ、再燃しています。
この猫ちゃんが持つ力に感動せざるを得ません。家族をまとめる力、絆を深める力、我々の想像以上です。この経験をした人も多いはずです。
この短い文章にたくさんの凝縮されたものが詰まっています。
是非ご覧ください。
猫の贈りもの忘れない
2014年1月3日 朝日新聞投稿
うちには3人の子がいる。看護師やホテル勤務なので、正月でも一堂には集まらない。この前そろったのはいつ? 何のとき?とまず最初に確認するほど、2、3年ぶりの再会はざら。みな東京在住なのに。
年末、20年余り共に暮らした猫が逝った。次男が中学生のころ、夏まつりの夜に拾ってきた子。最後の数日はお水だけ飲んでいた。可愛がってくれた私の友人が会いに来た。子どもたちも駆けつけた。
長女が来ると最後の力を振り絞り、お帰り、と玄関で迎えた。最も疎遠気味だった長男に最後の水を飲ませてもらうと、びっくりするほどきれいな目を見開き、さよならをして逝った。
その夜、お気に入りのカゴにまーるくなって眠りについた子を囲み、夫と私、子どもの5人がそれぞれ思い出を語り合った。悲しくも楽しい時間だった。この子の20年間は、我が家の歴史だ。子どもらの青春、結婚、夫の脳内出血と車いす生活。みーんな見てきた子との別れに、山ほどの涙と別れの言葉を浴びせた。
このお正月もそろわない家族。あの一夜は、あの子からの最後の贈りものだった。可愛かったよ。いい子だったよ。忘れないよ。
更に詳しくはコチラです。
今年は猫ちゃんの話題からスタートしました。1年間様々な情報を発信していけたらと思います。本年もよろしくお願いします。
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