ペットちゃんを世話する、暮らすということは大変なこともありますが、それ以上の素晴らしさがあるから人はペットちゃんを求めるのではないでしょうか?
私たちにとって、家族や親しい友人を失うことは耐えがたい悲しみです。特に男性の場合、配偶者の死によって自身の健康を崩し、生存率が急激に低下するとのデータもあるようです。
愛する人の死に直面したとき、自身の健康を損わないための対策の一つとして、「動物と触れ合うこと」が有効だと考えられています。ペットを飼っている場合、その世話をすることが、生きる糧となっているのかもしれません。
ペットと過ごすことが長生きにつながる、という興味深い研究もあります。首都大学東京の星旦二(たんじ)名誉教授が平成10~13年、全国の60歳以上の男女約2万4000人を対象に行った調査では、犬や猫を飼育している人と飼育していない人を比べると、前者の方が2年後の生存率が高くなっていました(日本社会医学会原著論文より)。
また、現在は高齢者福祉施設や病院で、「アニマルセラピー」という取り組みも。動物とふれあうことによる心理的な効果を、治療やリハビリに役立てようという取り組みです。動物と関わることによって、高齢者の認知症が改善したり、患者の治療意欲が増したりといった効果が期待できるそうです。
どんな人でも1人では生きていけません。誰かのために生きることが、実は自分のために生きることになっていることが多いものです。ペットと暮らすことで、彼らは私たちに、“癒やし”や“心身の健康”など、さまざまなものを与えてくれます。
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