もはや動物虐待、動物殺害が凶悪事件の前触れ、シグナルなのは日本の犯罪歴史上、通説です(コチラ)
「凶悪犯罪の前触れでは」…動物虐待やまず募る不安 首都圏、4月以降で20件超
虐待の可能性のある猫の死骸などが9月下旬以降、東京都や千葉県で相次いで見つかっている。4月から累計すると、ウサギや鳥も含めて20件以上に上った。多くは刃物で切られ体がバラバラになっていたり頭を強くぶつけられていたりと、目を背けたくなるような無残な姿。「凶悪犯罪の前触れではないか」。地域住民の不安は高まっている。
■カモやウサギまで
動物の不審死に注目が集まったのは4月。東京都練馬区の小学校で、頭や脚を切断された猫が校舎裏の倉庫の前で見つかった。
その後7月に入り、北区や板橋区で連続して発見。特に板橋区内では同月23日から31日で4件、計9匹分が見つかった。全て子猫だが、体をバラバラに切断されたもの、鋭利なもので首を刺されたもの、頭蓋骨が骨折しているものなど虐待の方法はさまざまだ。
通報は9月下旬から今月にかけ、再び目立つようになった。豊島区では両前脚を切られたうえ頭を骨折した死骸のほか、顎を切られ粘着テープで体を巻かれた生きた猫も見つかった。
千葉県でも9月29日から10月3日にかけて、船橋市でウサギと鳥、市川市で小ガモ、浦安市で猫の切られた死骸が見つかった。
警視庁や千葉県警は、猫については動物愛護法違反、鳥は鳥獣保護法違反の疑いで捜査。その結果、交通事故や動物の共食いだったケースも複数あり、飛行中に電線にぶつかり首が切れた可能性の高いハトもいた。しかし現時点で、少なくとも計22件については人間による虐待の可能性があるとみられる。
■手口バラバラ「複数犯」か
22件は誰が何のために行っているのか。
警視庁幹部は「全て同一犯であることはあり得ない」と断言。発見場所が広く、危害の加え方がさまざまだからだ。
大田区では昨年4~9月、口から泡を吹いて死んでいる猫が半径500メートル以内だけで45匹見つかった。警視庁は後に農薬入りの餌を食べさせていた男を動物愛護法違反容疑で逮捕した。「同一犯であれば手口が似てくるが、共通点が少ない」(警視庁幹部)
それでも重大な事件の予兆なのではないかとの懸念は強い。平成9年に発生した神戸連続児童殺傷事件では、加害少年が猫を殺害し首を切り落としていたことが明らかになっている。昨年起きた長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件では、殺人容疑で逮捕された少女が「猫を解剖したりしているうちに、人間で試したいと思うようになった」と話していた。
ただ、首都圏で動物の虐待死案件が増えているのかといえば、そうとは言い切れず、虐待死が社会的に注目され、通報が増えているという面もあるという。
捜査幹部は「地域の不安は理解できる」とした上で、「手口の特徴が少なく、防犯カメラの映像など外形的な証拠も乏しいが、継続して捜査を尽くしていく」と話している。
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