全国紙SPA!にペットロスが掲載されていました。
ペットロスでうつ発症!「誰もわかってくれない」
家族や身近な人との永遠の別れは、深い悲しみとなって心にのしかかってくる。厚生労働省の人口動態統計によると、1年のうち、12月から3月にかけて死亡者数が急増。とくにこの時期に多いのが激しい寒暖差によって血圧などが大きく変動し、心筋梗塞や脳梗塞などを起こす“ヒートショック”だ。体力が衰えているアラフォーの親世代の高齢者を中心に、年間1万人以上が死に至る。そして、これは人間に限った話ではない。ペットの犬や猫、鳥にとっても、激しい温度差は突然死の要因となる。このような、冬場から春先にかけて大切な家族を失ったことをきっかけに、「喪失うつ」に陥る例も多いのだ。
青木清隆さん(仮名・37歳・IT関連)がうつ病を発症する原因になったのは、かわいがっていた愛猫の突然の死だった。
「もともと高齢で体が弱っていたこともありますが、ペット用のヒーターを取り換えていた最中に突然動かなくなったんです。慌てて病院に行ったが、手遅れで……。一人暮らしの僕に15年もの間寄り添ってくれて、もはやその存在は家族同然です。心にポッカリ大きな穴が開いたようで、仕事も食事も手につかないし、部下を呼ぶときに間違って“ミーコ”ってペットの名前で呼んでしまったり。正直、親戚が亡くなるよりもよっぽど悲しかった」
ペットロスで苦しむ青木さんにさらに追い打ちをかけたのが、職場や友人など周囲の反応だった。
「同僚や友人が心配して頻繋に声をかけてくれたんですが、事情を話すと皆一様に『なんだペットかよ』と肩すかしをくらったような反応をするんです。自分にとっては家族なのに、それをわかってもらえないのが余計に辛い。仕事中も家でもふとしたときに涙が溢れ出て、1か月で7kgほどやせてしまいました」
前出の大室氏は「近親者の死のように周囲の理解を得られないペットの死は、よりうつ状態に陥りやすい」と言う。
「ペットの高齢化が進んだことで一緒に過ごす時間が長くなっているし、特に子どものいない家庭や単身者にとっては、ペットを亡くしたときの悲しみは人間の死と同等です。本人の悲しみの度合いと、周囲の理解の差が激しいので、ある意味、人の死よりうつ状態になりやすいかもしれません」
青木さんも、半年近くうつ状態が続き、「もっとこうしていれば長生きしたんじゃないか」という後悔と自責の念に悩まされた。
「自分でも『いい年したオッサンがいつまで落ち込んでるんだ。男なのに情けない』とわかっていても、うまく感情をコントロールできなかった。いまはようやく回復してきて、新しく保護猫を引き取ろうかと思案中です」
春先の突然死が残された者に与える喪失感は計り知れないのだ。
おおぞらも16年営業していますことや、東京、神奈川の100年近く営業しているペット葬儀社さんとのお付き合いもあり、その辺の情報を収集すると、ペットちゃんも人間も亡くなるのが多い時期は全く同じです。
「親が亡くなった時より悲しい」これも良く聞きます。これは家族よりも密接度が近いことや、高齢で亡くなったにも関わらず、感覚的には子供が亡くなった感覚に陥ることでこのような感情が湧き上がると思われます。
(人間で言う逆縁に少し似ているかも知れません。)
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