昨日開催された福井県の動物愛護シンボル施設『福井県動物管理指導センター』の開所式が福井新聞に掲載されていました。
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県動物管理指導センターが福井市徳尾町に整備され、二十三日に業務を始める。これまで県内六カ所の健康福祉センターで分担してきた犬、猫の保護や引き取り相談などの業務を二カ所に集約し、施設で死ぬ犬、猫がゼロになることを目指す。 (片岡典子)
県によると、センターは他県の動物愛護センターに当たる施設で、今年二月時点で未整備の県は福井を含め全国で三県のみだった。
センターは県が一六、一七年度で総事業費約二億五千万円を投じ、新たに購入した約四千四百六十平方メートルの敷地に三百七十八平方メートルの木造平屋の建物を建設。不妊手術などをする検査・治療室やトリミング室のほか、飼い主講習など、動物愛護の啓発活動に使う研修室も備える。敷地内には広場やドッグランも設けた。
センターでは、成犬十五匹、成猫三十匹を飼育可能。引き取られた犬猫は、新たな飼い主が見つかるまで、人慣れやしつけの訓練などを受けて過ごす。敦賀市の二州健康福祉センター内にあった施設を改修した嶺南支所は短期滞在の犬、猫を中心に飼育する。
昨年度、県の健康福祉センターでは、六十一匹が病死や自然死したものの、薬殺処分はゼロだった。一方で、飼い主が見つからず半年近く滞在する動物もいて、県医薬食品・衛生課の高原悠企画主査は「今まではできなかった運動やしつけなどができ、より良い環境で長期飼育できるようになった」と話す。
二十二日に管理指導センターであった開所式には、県議や地域住民ら約六十人が参加。山田賢一副知事は「センターをしっかり機能させ、人と動物が共生する社会を目指したい」とあいさつした。
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