子供さんの情操教育に動物とのふれあいは影響が大きいと思います。
【人とペットの赤い糸】世話することで共感能力を醸成、ペットが子供に与えるさまざまな効用
2017年10月27日 夕刊フジ
2017年4月1日時点の15歳未満の子供の数は、1571万人に減少した。一方、犬猫の数は、1973万匹で、子供の数を上回っている。だが、日本の子供たちが動物のことを学校で学ぶ機会は毎年減っている。理由は、学校飼育動物の減少、動物のことを教える先生の減少、時間的余裕や予算がないなどがあげられる。
一方、欧米の子供たちは、人とペットの関係の重要性を学ぶ機会が日本より多い。例えば、ドイツの全国の小学校では、1841年に「人と動物の共生に関する授業」が始まった。
私は米国のペットフードメーカーの日本支社長時代に、本社がある米国カンザスに度々出張していたが、当時の上司であるインターナショナル社長のお宅に時々泊まらせてもらったことがある。その時、お子さんが学校から許可をもらったと言って、フェレット(時にはハムスター)を家に連れて帰り、週末を動物とともに楽しそうに過ごしていた。動物を世話する楽しさ、動物への慈しみや優しさが醸成されていたように思う。
兄弟は、現在では立派な大人になり、社会で活躍している。2人ともとても優しい、思いやりのある成人に育ったのは、子供の頃から動物と暮らす環境にあったからではないかと感じている。
欧米では、子供への効用に関して、多くの研究発表がある。例えば、「ペットを飼育している子供の方が共感能力に優れている」「子供の知能、運動能力、社会性の発達に影響し、特にペットに対する絆が強いほど他の子供たちに対する共感性が高くなる」などである。
ペットフード協会が行った「子供とペット飼育に関する調査」でも、「心豊かに育っている」(犬:73・5%、猫:66・1%)、「生命の大切さをより理解するようになった」(犬:66%、猫:66・1%)、「家族とのコミュニケーションが豊かになった」(犬:60%、猫:62・2%)という調査データがある。
また、今年3月に東京学芸大学付属小金井小学校では、子供たちが犬との触れ合いで、「人や動物の命を守りたいと考えるようになった」「困っている人を助けることができるようになった」「相手の話をよく聞くようになった」などの素晴らしい発表があった。
子供とペットの関係にも赤い糸が存在することの一例に過ぎないが、子供にとっての「人とペットの赤い糸」のインフラ整備をすることが、われわれ大人の役割ではないだろうか。
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