このブログで良く取り上げています御誕生寺さん、動物愛護週間が近いこの時期に、新聞に取り上げられていました。
猫寺で全国区の御誕生寺さんと、日夜1頭でも命を救いたいとワンちゃんネコちゃんのために努力する健康福祉センターとのコラボ良いですね。
約30匹の猫が境内で暮らし「猫寺」の愛称で親しまれている福井県越前市の御誕生(ごたんじょう)寺で23日、子猫の里親を探す譲渡会がある。「一つでも多くの命をつなぎたい」と寺が県丹南健康福祉センター(鯖江市)に提案し、2014年に始まった。当日は、センターなどで保護されている健康で譲渡に適した猫が集まる。20~26日は動物愛護週間で、副住職の猪苗代昭順さん(43)は「動物に親しみ命の重みを感じてほしい」と話す。【大森治幸】
23日に“里親”探す譲渡会
御誕生寺は09年に本堂が完成した曹洞宗の寺院だ。猫好きの住職がかつて、捨て猫を引き受けたことから増え始め、飼育数は一時約80匹にもなった。
13年に同寺の副住職となった猪苗代さんは「このままでは世話をしきれない。参拝者にも迷惑が掛かる」と考えた。住職と対策を練り、まずは全ての猫に名前と首輪を付けた。1匹1匹への愛着を深め、かわいがるためだ。「手をかけ、愛情をかけた猫は表情が穏やかになる」と猪苗代さんは話す。
一方で、フェイスブックやブログも開設。猫の写真付き記事を投稿して里親を募集すると、もらい手が少しずつ見つかるようになった。寺の知名度も次第に高まり、今では県内外からの参拝者が年間3万人も訪れる人気スポットとなった。
新たな猫の受け入れをやめる一方、猪苗代さんが考えたのが子猫の譲渡会だ。「猫寺としてできる社会貢献は、人と猫とのご縁をつなぐこと」と考えた。
境内を譲渡会場として使ってもらうことを同センターに提案。14年から春と秋の年2回実施することになった。参加するのは、いずれも獣医師らの診断で健康であることが証明された猫だ。
これまでに寺が独自で探した猫と合わせると、300匹以上が里親に引き取られた。猪苗代さんは「譲渡会ではほぼ100%里親が見つかる。縁結びの寺としてこれからも続けたい」と話す。
県内6カ所の健康福祉センターでは、保護した犬や猫の譲渡会を定期的に開いているが、昨年度は猫65匹が殺処分になった(犬はゼロ)。御誕生寺での譲渡会について、県の担当者は「知名度のある寺なので、多くの人に知ってもらえる」と感謝している。
23日は譲渡会の後、境内の地蔵600体の前で、参拝者にメッセージを書いてもらったカップに入れたろうそくをともす「地蔵祭り」も開く。問い合わせは御誕生寺(0778・27・8821)。
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