ネット上で誤った情報、誇張された情報が発信された結果、全国のペット葬儀社にこの問い合わせが増えました。結論を先に言いますと、余程湿気の高い場所で、骨壷の蓋を長時間開けた状態で無い限りカビが生えることはありません。
まずお骨の特性を見てみますと、土葬や埋葬のお骨と違い、火葬されたお骨は乾燥していて炭素化していますので内部に空洞ができます。ですからカビが発生するレベルのお骨が湿った状態は、相当湿気が高い場所でお骨壷の蓋を開けて長時間放置した状態でない限りカビは発生しません。
お骨壷も余程の不良品じゃない限り、蓋と壷の隙間がほぼありません。これだけでも湿気が中に入ることはほぼ無いですが、おおぞらでは更にお骨壷を透明の袋に入れて湿気を完全にシャットアウトします。
また火葬したお骨には、緑色、オレンジ色、黒色の付着物が付きます。これは病気だけでなく、自然死で亡くなられた場合でも付きます。自然な現象です。全国的にこの付着物をカビと勘違いされている方がいます(DEARPETさんホームページ)
日本を代表するペット葬儀社・平和会ペットメモリアルパークさんが、その付着物などを東京の衛生微生物研究センターで、カビではないことを証明しています(コチラ)
この付着物は、1000度近くまで上がる燃焼方法により起こります。一般的には、副葬品(お花、食べ物)、肉体(血液、体液、内蔵物、体内に残っている薬等)が火葬により反応して起こると言われますが、現在でも解明はされていません。
色が付着する場合は、火葬後すぐにお骨を確認して頂ければ理解して頂けます。※個体差により付着物の量は差があります。極稀に何も付かない場合もあります。
お骨のカビを心配するのでしたら、まず外側のお骨袋の傷み具合で判断してはいかがでしょうか。お骨袋は元々湿気や日光に弱い素材ですので、安置場所により傷みます。お骨袋が大して傷んでいないのであれば、中のお骨に影響出ていることはまずありえません。
元々同じ柄、色のお骨袋。安置場所によりここまで変わります。
見ずらいかもしれませんが全体的に変色したお骨袋。
色が薄くなったり、黄色っぽくなります。