大好きなマークへ


             


新緑と色とりどりのお花が咲き揃って、今マークの一番好きな季節を迎えているよ。
マークが13歳で旅立って2ヵ月、迷子にならずお空に辿り着くことが出来たかな?

マークと出会ったのは13年前、生後55日目、体重600g、真っ白でふわふわの
毛並みにグリーン色の瞳をした可愛い子猫ちゃん。すっかり一目惚れだったよ。
初めての家、見知らぬ私たちとの生活、最初はどんなに不安だっただろうね。
一緒に暮らした13年、マークは幸せだったかな?

お母さん達はマークを家族の一員として迎え、一緒に暮らした日々凄く幸せだったよ。
優しいマークはみんなの心を癒してくれて、沢山の笑顔を引き出してくれたね。

帰宅時には駆け足で玄関先まで迎えてくれたね。そして急いでリビングに戻りお腹を
出して撫でてくれるのを待っていたよね…思わず笑顔にさせてくれた瞬間だったよ。
ご飯の時には『マーク…ハウスするよ』と声を掛けると『ニャンニャン』と弾むような
声と軽い足どりで、ゲージの上の段に上がったね。そしてまだかな〜と覗き込むように
ご飯が来るのを待っていたよね…お利口さんだね〜と頭を撫でてあげたくなる時間だっ
たよ。そして元気に爪とぎをする姿やおもちゃで遊ぶ可愛い仕草、小さな虫を見ている
時の真剣な眼差しや寝息をたててぐっすり眠る幸せそうなマークの寝顔、忘れないからね。
何気ない日々の中で、マークがくれた幸せな時間はとても心地良くて穏やかだったよ。
ありがとう。

そしてあの日もいつもと変わらない一日をスタートしたはずだったのに…
突然倒れて一瞬で逝ってしまったマーク。…苦しかったね。
いつかこの日が来ることは覚悟していたけれど、悲しくて、みんな号泣だったよ。
まだまだ寂しさが癒えることはないけれど、今は毎朝マークの写真に声を掛けて手を合
わせることから一日をスタート。マークがくれたこの時間を大切にしていくからね。

いつも優しくブラッシングしてくれたお父さん、可愛い写真をいっぱい残してくれたお
姉ちゃん、最後のお別れをするため帰省して、冷たくなったマークを抱きかかえいっぱい
のありがとう!を伝えてくれたお兄ちゃん、そしていつも一緒だったお母さん。マークと
の沢山の想い出は心の宝物として大切に、大切にしていくからね。

いつか天国でパパとママに会うことができたなら一緒に過ごせなかった分いっぱい甘えて、
お利口さんに過ごした日々をいっぱいいっぱい、褒めてもらうんだよ。
マーク本当にありがとう。どうか安らかに眠ってください…さようなら。


 坂井市 平埜家